Q 京町家で暮らすために気を付けなければいけないことがありますか。

いくつか注意することがあります。例えば、軒先は真っ直ぐそろっているでしょうか?軒先が真っ直ぐそろっていなかったら、どこかに傷みがきています。特に気になることがあれば、大工さんに相談してみましょう。
 大工・工務店の協同組合である京都府建築工業協同組合により作成された「京町家 改修の手引き」もぜひ参考にしてください。(財)京都市景観・まちづくりセンターで入手できます。

Q 京町家が活用されている事例を教えてください。

当センターでは、京町家の活用・改修の事例を集めた「なるほど! 京町家の改修 ~住みつづけるために~ 」を販売しています。購入を希望される方はセンターにお問い合わせください。また、このホームページにも活用事例を紹介していますので、参考にしてください。

京町家の活用・改修事例をみる

なるほど!「京町家の改修」~住み続けるために~

京町家を維持・継承していく上で欠かせない京町家の改修について、京町家の改修などの基礎的な知識をはじめ、改修方法や工事を頼む上で知っておきたいこと、実際に改修さ…

Q 改修費用について教えてください。

工事費は建物の老朽度や維持管理の状態、新しくしたい設備の仕様などで変わってきますので、一概にはいえませんが、費用の内訳や工事費の事例をグラフ化したものをまとめた本「なるほど!「京町家の改修」~住みつづけるために~」を発行しておりますので、参考にしてください。

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Q 京町家の改修のポイントについて教えてください(全体)。

京町家の改修にはいろいろな考え方があり、伝統を重視するもの、現代的な形態を取り入れるもの、新しい創意工夫を取り入れるものがあります。それらは住み手の考え方によって変わってくるので、これからどのように暮らしていきたいか、ご家族でしっかりと話し合ったうえ、大工さん、工務店さん、建築士さんなどの専門家と十分な話し合いをして修繕計画を進めましょう。

 京町家の改修に関する留意点をまとめた冊子「なるほど!「京町家の改修」~住みつづけるために~」を作っておりますので、参考にしてください。
また改修事例も豊富に載っているので、研究してみてください。

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なるほど!「京町家の改修」~住み続けるために~

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Q 京町家の改修のポイントについて教えてください(構造)。

伝統工法で建てられた京町家は、傷んだところを部分的に補修して使い続けることが出来る構造になっています。まず、構造が傷んだ原因の調査を専門家(町家を補修したことがある大工さんや工務店さん、建築士さんなど)に依頼し、建物の現状をしっかりと把握することが重要です。家の傾きの修繕や構造補強についてまとめた冊子「なるほど!「京町家の改修」~住みつづけるために~」がありますので、参考にしてください。

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Q 京町家の改修のポイントについて教えてください(設備)。

特に戦前に建てられた町家は、寒かったり、暗かったり、浴室、便所、台所などの設備面で使いづらかったりしますが、設備を入れ替えたり、壁に断熱材を入れるなどの工夫によって、快適な空間を実現することができます。京町家らしく庭の眺めを浴室に取り入れたり、バリアフリー対応にしたりと、改修事例をまとめた本「なるほど!「京町家の改修」~住みつづけるために~」を発行していますので、参考にしてください。
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Q 京町家を改修する必要があるのですが、大家さんに直してもらえますか?それとも借り手が直さなければなりませんか

改修の範囲は大家さんと借り手が話し合って決めることが必要です。

大家さんは、建物の柱や壁、屋根等の主要な構造部分を直すことが基本となります。しかし、現実には借り手がこれらの修繕を行う場合もありますので、お互いによく話し合って改修の範囲を決めておくことが大切です。

Q 京町家を貸したいのですが「定期借家制度」について教えて下さい。

「定期借家制度」は一定の期限を定めて賃貸契約をする制度です。この制度は契約期間の満了をもって契約を終了させることができます。
大家さんからみた「定期借家制度」のメリットは、1.契約が終了した時の立ち退きのトラブルが発生しにくい、2.契約期間は一年未満も可能であり、計画的に賃貸することができる、3.適正な家賃への改定が容易になる、などがあげられます。
最近では、この制度を利用した京町家の活用事例も増えてきてきます

Q 京町家の改修で再利用できるものがあれば教えてください。

京町家では多くの自然素材が再利用されています。また、建具類はモジュールが統一されていて中古品も流通しているので、気に入ったものを購入して利用することができます。ほかには柱・梁、床板や天井板などの木材、壁や瓦の下に葺かれていた土、路地の敷石、瓦、畳、照明器具、流し等です。そのまま再利用することはもちろん、畳の心材を切って土壁のすさとしたり、床板を棚板などに再利用したりと、形をかえて利用することもよく行われます。

Q 京町家の改修はだれに頼めばよいですか。

工事の内容、規模によって、どこへ依頼するかを考えます。間取りを変えたり、台所の位置を変えたり、工事範囲が広く、建物全体に関わってくるような場合は、設計・施工を総合的に行う工務店や大工さん、また細かな修繕計画を立てたい場合は設計事務所に相談するのがよいでしょう。部分的に直す場合は、屋根なら瓦屋さん、壁は左官屋さん、建具は建具屋さんというように、直接工事を依頼することもあります。しかし、傷み具合によっては数種の職人さんが必要な場合がありますので、まず、大工さんや工務店さんに相談するのがよいでしょう。

Q 改修はどんな手順ですすめますか。

まず建物の傷み具合を把握するため、大工・工務店、建築士などの専門家と現状調査をします。そうすることにより、修繕計画が立てやすく、費用も決めやすくなります。現状が把握できたら、具体的な修繕計画に入ります。補修が必要な部分、希望を取り入れたい部分などを、図面などにまとめていきます(規模の小さいものは話し合いで決めることもあります)。そして予算に合うかどうか見積もりを出してもらいます。複数の工務店に見積もりを依頼し、比較検討して施工者を決めたり、予算との調整をしたります。予算と工事内容が合えば、施工者を決定し、契約します。改修工事は材料や色を現場監督と打ち合わせしながらすすめます。設計事務所が工事管理をする場合もあります。工事が完了したら、建物が図面通りできているか、不具合がないかを検査した後、建物が引き渡され、工事代金を支払います。

→袋路再生についての取組をみる